中高年男性のみなさん、こんにちは。うろろです。
このあいだ健康診断いってきたよーってかた。
結果を見直してみてください。
きっと「PSA」という項目が血液検査にあると思います。
いったいこれって何の項目なんでしょうか?
今回は泌尿器科と切っては切り離せない、このPSAのお話をしたいと思います。
なんの略?なにに使うの?
結論から申し上げます。
PSAは前立腺がんを調べたいときに検査する項目です。
英語でいうとProstatic Specific Antigen、
日本語の正式名称は、
「前立腺特異抗原」といいます。
これの数値が高いと、前立腺がんが疑われるということです。
前立腺がんの診断と同時に、手術後や治療を行う時にも参考にする
とーっても大事な検査項目なんです!
健診で使われるワケ
なぜこのPSAが健康診断で図られるのかというと、
- 高齢者ほど前立腺がんが増えること
- PSAが検査として優秀であること
が理由かと思います。
前立腺がんは、男性ホルモンの量に関連するので年齢を重ねると
前立腺に異常が出てくる確率も上がります。
また、ほかの原因に左右されづらいことや、
前立腺がんが進行していると数字が上がりやすいので
とても優れた検査項目といえます。
正常値はどのくらい?
一般的な正常値は
4ng/mL以下となっています。
しかし。これは年齢によって上がったり下がったりします。
50歳から64歳まではだいたい3が上限
65歳から69歳までは3.5
70歳から80歳までは4
80歳以上は、前立腺肥大があるかどうかなどで変わりますが、
4を超えていても様子をみる場合もよくあります。
そうなんです、PSAは年齢や状況によって正常値が変わるんです!!
いろんな要素をふまえてさらに詳しい検査をするかどうか。
ここを判断するのが泌尿器科のウデの見せ所なわけです。
さて、次にPSAの値に影響するものを解説します。
上がる原因、下がる原因
前立腺がんでない場合でもPSAが上がることがあります。
✓ 前立腺肥大症
前立腺が大きかったり、しまったりして尿が出づらくなる病気です。
前立腺自体が大きくなっていると、PSAの数値も上がりやすくなります。
✓ 前立腺炎
つぎに、前立腺に感染が起こって炎症がある場合です。
この場合も一時的にPSAが上昇するので、見せかけの上昇になります。
✓ 物理的刺激
前立腺に直接刺激が加わると、これまたPSAが上がります。
例でいうと、泌尿器科で行う「直腸診」。
これは、指を肛門にいれて前立腺を触る検査なので
このあとにPSAを測ると正確な値になりません。
それ以外では、性癖というか、直腸にものをいれてオナニーするひとは
いつも高い状態かもしれませんし、
同性愛者のひとなどはアナルセックスするので上がっている可能性もあります。
✓ 薬
男性ホルモンを下げるような薬ではPSAは下がります。
たとえば、前立腺を小さくする目的で使うアボルブという薬や、
男性型脱毛につかうフィナステリドを飲んでいる人は、
PSAが低めに出るので、実際の数値はもうすこし高いとみなして考えます。
あとは、痛み止め。
ロキソニンなどよく聞くお薬だと思いますが、
こうした痛み止めのくすりを毎日飲んでいる人はPSAが下がっている傾向があります。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
PSAはとても便利な検査値で、泌尿器科はこれがないと
仕事が半減する可能性がある大事なものです。
ぜひいちど、自分の数値を確認してみてください。
そして精査が必要となっていた場合は泌尿器科への受診をおすすめします。
とても判断が難しい場合がありますので。
本日のまとめです。
・PSAは前立腺がんの検査項目、診断や治療後にも使う
・年齢や状況で正常値は変わる
・自分の結果を確認すべし
それでは。
コメント