膀胱炎をざっくり説明
膀胱炎は50~90%ほどの女性が経験する、非常に一般的な病気です。
また27%の女性は6カ月以内に膀胱炎が再発したことがあるそう。
症状は、おしっこが出しづらい、すぐ行きたくなる、ガマンができない、下腹部の痛みなどがあります。
なんでここまで女性に膀胱炎が多いのか?
その原因は
「尿道の短さ」
「尿道の位置」
にあります。
以下の図を見てください。男性と女性の断面図です。
当然ですが、男性の尿道の入り口はおちんちんの先にあり、膀胱までの郷里も長いです。
対する女性は膣のすぐ上にあり、肛門からも近いです。
尿道の長さもかなり短いです。
こうした解剖のため、女性は細菌が外から膀胱に入りやすいわけです。
膀胱炎でできる4つの対処法
水をたくさん飲む(1日1.5Lほど)
「たくさん水を飲んでおしっこを出して下さい。」
医者に行くとよく言われることだと思います。
これに科学的根拠があるのかどうかを調べた論文があります。結果としては
1.5L の水を毎日飲むようにした女性たちは膀胱炎が少なかった
という結果でした。
なかなか毎日飲むのは大変ですが、膀胱炎を繰り返してしまうひとは試してみる価値があります。
トイレを我慢しない
仕事やデート中になかなかトイレに行けないひともいらっしゃることでしょう。
おしっこをガマンすると、膀胱のなかで細菌が増殖する時間ができてしまいます。
これが膀胱炎を起こす原因となります。
こまめな排尿が、膀胱炎には必要です。
クランベリージュースを飲む
これは膀胱炎を繰り返す50歳以上の女性に有効という報告があります。クランベリーってあんまり聞きなれないですよね。
クランベリーは細菌が膀胱にくっつくのを防ぐ効果があると考えられています。
抗生物質を飲む
一番手っ取り早いですが、診察を受けなければならないのがめんどうですね。
今どきはサイトで薬が買えてしまいますが、抗生物質によって効かないものもあるので、適当に買って飲むと悪化してしまいますのでやめましょう。
なんども繰り返すような人は、あやしいと思ったら48時間以内に抗生物質を飲む、というやりかたをするひともいます。
こんなひとは要注意!
高熱が出る or 腰が痛い
普通の膀胱炎だった場合、高熱がでることはまれです。(特に38度以上)
また、腰が痛くなったときは腎臓に炎症が起こっている場合があります。
しっかり治療する必要がありますし、そもそも尿路結石などの違う病気の可能性があるので、早めに医者にかかりましょう。
妊娠している
妊娠している女性の場合、膀胱炎の症状がなくても治療を行うことが推奨されています。妊婦さんは定期的に産婦人科にかかると思いますが、自分でそれっぽい症状を感じたら相談したほうがよいでしょう。
繰り返す場合は医者へ
それ以外にもただの膀胱炎だと思っていて、婦人科の病気だったり悪い病気である場合もあります。繰り返す膀胱炎の場合は、一度受診をされることをおススメします。
世の女子が少しでも膀胱炎に悩まないようになれば幸いです。
それでは。
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