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現役泌尿器科医うろろが解説!金玉が腫れる病気5選!

なんだか昼頃から片方の玉が腫れてきた・・・。なにかの病気かな?

ひょっとするとそれ、泌尿器科の病気かもしれません。
このような悩みを今回の記事で解説します。

今回の記事では、金玉が腫れる5つの代表的な病気とそれぞれの特徴を解説します。

目次

・玉(陰のう)が大きくなる病気

・精巣上体炎

特徴:この病気は金玉(精巣)の上についている「精巣上体」が感染すると起こるものです。熱が出たり痛みがあります。赤くはれてしまうことが多いです。治療は抗生剤という細菌をやっつける薬をのみます。治ってくると玉の上あたりにしこりができますが、自然によくなっていきます。

・陰嚢水腫

特徴:小さい子や老人でもなることがある病気です。あまりはっきりとした痛みがないことが特徴です。金玉の袋に水がたまってしまうことで腫れているように見えます。原因によっては針を刺して水を抜く処置で行うことができます。しかし、根本的な治療ではないので再発します。小さい子の場合は様子をみて自然によくなる場合もあります。大人の場合、根治のためには手術を行いますが再発することもあります。

・精巣捻転

特徴:今回紹介する5つの中でいちばん緊急性が高い病気です。強い痛みを感じることが多く、吐き気などともなう場合もあります。発症から6時間以内に手術をしないと血流が悪くなり、金玉が腐っていってしまって精子をつくる機能が落ちていってしまいます。泌尿器科医でも診断が難しいため、疑わしい場合は手術を行います。

・精巣腫瘍

10-20代の若い男性や、60代の男性に多いです。日に日に大きくなっていき、触ると痛みは少なく、硬いことがわかります。進行が早いので、診断がつき次第早めに摘出手術を行います。

・精索静脈瘤

文字の通り、精巣(金玉)に流れる静脈の血の流れが停滞してこぶ状になる病気です。痛みよりは違和感を感じることが多く、特に立ち上がった時に膨らんでる静脈がわかりやすくなります。この病気の問題は不妊の原因となることです。なかなかお子さんを授からないカップルで、男性がこうした症状がある場合は一度受診をお勧めします。

・まとめ

単純に玉が腫れたように感じても、意外といろんな病気の可能性があることが分かったと思います。

伝えたい最も重要なことは、玉が腫れたらすぐ病院に行くこと、です。

なぜなら精巣捻転や精巣腫瘍であった場合、緊急の対応が必要になることが多いからです。

なるほど違和感を感じたら早めに受診するようにします!

強い痛みがない場合でも、放置せずに早めに泌尿器科に受診することをおススメします!

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この記事を書いた人

とある都市で働く現役泌尿器科医。一般の方に泌尿器科の病気をわかりやすく伝えるためにブログを開始。

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