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勃起不全(ED)の治療薬について完全解説!

なんだか最近、ムスコの硬さが前より悪いような気がする・・・。

それ、ひょっとして勃起不全の始まりかもしれません!

ええ!どうしたら元の硬さにもどるの??

日本で現在つかえる3種類の薬について記事で説明しますね。

今回の記事は性行為で悩むすべてのひとに向けた記事です。

日本で勃起不全に使えるくすりの解説と、そのほかの治療についても簡単に解説します。

男性だけでなく、女性にもこの知識を持っておいていただけると嬉しいです。

それではいってみましょう!!

目次

・ED治療薬のはたらき、おもしろいところ

EDにもちいられる薬は、PDE5阻害薬という種類の薬です。

これが体内でどのように働くのかを解説します。

その名の通り、PDE5阻害薬はおちんちんでのPDE5という物質のはたらきを阻害する薬です。

勃起に関してPDE5は勃起を萎えさせるはたらきをしますが、勃起の詳しい流れは別の記事で解説していますので読んでもらうと理解が深まると思います。

よく一般のかたが勘違いしていることが1つあります。

それは、「この薬を飲めばたちまち勃起して、勃ち待ちしなくて済む。」ということです。

実はこれがこの薬のおもしろいところで、勃起をさせやすくしたり、スイッチをいれる効果はないのです。

あくまでこの薬は「勃起を萎えづらく、持続させやすくする薬」なんです。

性的に興奮するスイッチや、勃起する体のしくみが働かないとこの薬の効果はないのです。

・日本でつかえる3つのくすり

日本で現在認可されているED治療薬は3種類です。

それぞれの特徴について解説します。

バイアグラ 一般名:シルデナフィル

言わずとしれたED治療薬の代表格です。

中高生の多感な時期に言葉だけ覚えた男子も多いのではないでしょうか。

用法用量:1日1回 25mg~50mg 性行為の1時間前に服用する 24時間あける

特徴:65歳以上、肝臓や腎臓の機能が悪いかたは25mgを内服します。

食事と一緒に飲むと効果が出るのが遅くなるので、食後2時間おくか空腹時に内服してもらいます。

レビトラ 一般名:バルデナフィル

用法用量:1日1回 5~10mg 性行為の1時間前に服用する 24時間あける

特徴:内服して30分で効果が出ます。

65歳以上、肝障害のあるかたは少量を使います。

透析中の患者さんには使えません。高脂肪食で効果が弱まるのでH前の食事には注意が必要です。

シアリス 一般名:タダラフィル

用法用量:1日1回 5~10mg 性行為の1時間前に服用する 24時間あける

特徴:65歳以上でも慎重に投与するならば用量の制限がありません。

腎臓、肝臓の機能が悪いと量を減らします。食事による影響を受けません。

効果が36時間持続するので、小旅行などで何回かHする予定でも使いやすい薬です。

・副作用やその他注意すべき点

 副作用 

血管を広げる効果が出るので、顔のほてりや頭痛が起こることがあります。

どのくすりも、心臓の治療で飲む「硝酸薬」という種類の薬とはいっしょに飲んではいけません。

血圧が低下する恐れがあります。

 基本的に自費診療

ED治療薬は基本的に自費診療となるので、薬の値段も薬局の言い値になってしまいます。

だいたいの相場としては、1錠1000~2000円、ジェネリックだとその半分くらいのようです。

アメリカとの用量の違い

たまに自分で輸入サイト使って買った!

とおっしゃる患者さんがいますが、アメリカの用量は多すぎるのにそれを知らずに飲んでいるかたがいます。

ちゃんと専門家に相談した方が安全かと思います。

・番外編:その他の治療

 PGE1陰茎海綿体注入

PGE1という筋肉をゆるめる成分をおちんちんに直接注射する治療です。

飲み薬とはたらき方が違うので、糖尿病や透析の患者さんでも効果が期待できます。

血管が原因でEDとなっているひとには効果がない場合もあります。もちろん治療となると自費になります。

 根もと締めるやつとかあるけど・・・

アダルトグッズで「勃起力持続!」みたいな宣伝で根もとにはめるリングなど売ってますが、あれも結局は物理的におちんちんにたまった血液を心臓にもどさないようにしています。

ものによっては危険なものもありますし、効果は限定的です。

・まとめ

いかがでしたでしょうか。勃起不全の薬についていろいろ知れたなら幸いです。

それでは今回のまとめです。

  1. ED治療薬はPDE5を阻害し、勃起を持続させる。
  2. 硝酸薬との併用はダメ、ぜったい!
  3. 基本的に自費診療のため、値段はまちまち。

EDに悩む男性陣はぜひ専門家にご相談を。

それではうろろでした。

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この記事を書いた人

とある都市で働く現役泌尿器科医。一般の方に泌尿器科の病気をわかりやすく伝えるためにブログを開始。

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