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ペニスが折れる!?性行為中のトラブル!【陰茎折症の原因、対処法について泌尿器科医が解説】

いてて!夜の営みの最中にボキッと音がした!

しかも急におちんちんが赤黒くなって腫れてきた!!どうしよう!

その症状、典型的な陰茎折症ですね。

陰茎が折れてるって!?そんなことあるの?

今回の記事では陰茎折症の原因や対処方法について説明します。

今回の記事を読むことで、陰茎が折れてしまった緊急の場合に、素早く落ち着いて対処できるようになります。

緊急ですので先に結論からいうと、やるべきことはすぐ泌尿器科のある総合病院に行くこと!!

以下でその理由などについても解説しますね。

目次

・陰茎折症とは?

“陰茎折症”という病気を聞いたことがあるでしょうか。

これは文字通り、ペニスが折れてしまった状態をいいます。なかなか想像できませんよね。男性は想像もしたくないのではないかと思います。笑 

陰茎折症は、生命の危機には関わることはまれですが、その後の性行為や生殖という観点からはペニスの形や機能をしっかり回復させなければなりません。

・折れたペニスはどうなっているのか

陰茎折症という病名には“折れる”という字が使われています。

しかし、ペニスは筋肉と血管でできているので、骨折のような骨が折れた状態とはすこし異なります。

どういう状態かというと、勃起状態のペニスに強い力が加わることでペニスの膜が破れて、筋肉も損傷している状態です。

折れるときには、ポキッという音が聞こえることが多いです。

内出血が起きているので、ペニスは腫れて赤黒い見た目に変化します。

興味のあるかたはご自身で画像検索してみてください。

・陰茎折症の原因

ペニスが勃起している状態で損傷する病気ですので、状況は以下の3つの場合が多いです。

  1. 自慰行為(オナニー)
  2. 性行為
  3. 朝勃ちしているとき

強い力が加わる具体的な原因としては自慰行為中の転倒や性行為で女性が無理な体位をとったとき、朝勃ちしているペニスを踏んでしまうなどが挙げられます。

余談ですが、日本ではオナニー中の発症が半数以上で、性行為中の発生率は18%ほどです。

これが欧米だと性行為での発症率が30-50%と高くなります。さすが欧米といったところでしょうか。笑

・行う検査や勃起不全との関係

 つぎにどんな検査をするのか解説します。

まずは問診でお話を聞き、実際にペニスを見て、触る診察をします。

基本的には皮下出血やペニスの変形があればパッと見で診断できます。

超音波検査は簡単で体の負担も少ないのでよく行われる検査です。

皮下出血が少ないとき、変形がわずかであるときにはMRI検査やX線検査など追加してより詳細に調べることもあります。

もし手術など行わなかった場合は勃起時の痛みやペニスの硬結・変形、勃起障害が高い確率で発生する報告があります。

・実際の対処法

もしもご自身のペニスが折れてしまったとき、パートナーのペニスが折れたときにはまず深呼吸を1回してパニックにならないようにしましょう

そのあと恥ずかしい気持ちは捨てて、すぐ泌尿器科のある病院に行きましょう!

大事なことなのでもう一度言います。

恥ずかしいのはすごく分かりますが、すぐ病院に行ってください!!

なぜなら、保存的に治るものは少なく、基本的に手術で血腫の除去や裂けた膜の修復が必要だからです。

手術が早ければ回復が早く、保存的に見た場合より陰茎痛や変形、勃起不全などの合併症も少ないことが報告されています。

損傷が強く、尿道などが損傷している場合はそちらも修復しなければならないので手術時間が長くなる可能性があります。

術後の経過

手術後に勃起障害が起こる確率は0-5%といわれていますので、二度とセックスができないのではないかと心配になっているひとはご安心ください。

ただし、迅速に手術するなど適切な対応ができた場合です。

術後に性行為を再開してもらうのはペニスの状態にもよりますが、おおむね1-2か月後くらいが目安となります。

・まとめ

陰茎折症の原因や検査、治療について解説しました。

少しはみなさんの理解を深める手助けになったでしょうか。それではまとめです。

陰茎折症はペニスの膜が裂けて内出血が起きている状態

回復を早めるためにも恥を捨てて、病院へ急げ!

泌尿器科の病気で緊急手術が必要なものはあまり多くはありません。そんな数少ないひとつがこの陰茎折症です。

ボキッという音が自分の股間から聞こえたときは、気持ちを落ち着かせていち早く泌尿科の手術ができる病院へと急ぎましょう!

陰嚢(金玉)に異常がでる病気についても別の記事で解説していますので興味がある方は読んでみてください。

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この記事を書いた人

とある都市で働く現役泌尿器科医。一般の方に泌尿器科の病気をわかりやすく伝えるためにブログを開始。

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