こんにちは、うろろです。
みなさん、小さいころに「おねしょ」をした記憶はありますか?
小さい頃はしてたと思います!
ではいつごろ治ったかは覚えてますか?
あんまり細かい時期は覚えてないなあ・・・。
個人差はありますが、基本的に年齢を重ねるにつれておねしょは治ることが多いです。
しかし、なかにはおねしょが治らなくてくりかえしてしまう人がいます。
今回はそんな“おねしょ”が治らない病気について解説します。
この記事はこんなヒトにおすすめ!
・おねしょが治らずに悩んでいるひと
・お子さんのおねしょが治らなくて心配なご両親
・おねしょが治らないのはいつまで大丈夫?
そもそもおねしょってなに?
おねしょが治らない病気を専門用語では‘‘夜尿症“といいます。
夜尿症の定義はいくつかありますが、日本では
「5歳以降で、1カ月に1回以上の夜尿(おねしょ)が3カ月以上続くもの」
という定義が使われています。
つぎに、どのくらいの割合のお子さんが夜尿症になるか、についてです。
日本を含めいくつかの国で行われた研究を参考にすると、
だいたい5-6歳で15-20%、小学校低学年で10%、10歳以上で5%、中学生で1-3%のひとが夜尿症だといわれています。
まれに成人になっても夜尿症が続いているひともいます。
えっ!意外と多いんですね・・・!
夜尿症は男の子に多く、男女の割合は3~6:1といわれています。
自然におねしょがなくなる割合は毎年15-17%ほどで、男の子では12-14歳、女の子では10-11歳が自然によくなるピークの年齢といわれています。
しかし、早い時期から生活習慣などを改善したり、治療を行うことで治る時期が早まることがわかっているので、早期の治療を行うこともひとつの選択肢といえます。
・夜尿症の2つの分類
つづいて、世界小児尿禁制学会というこどもの尿が専門の学会が提案している分類について解説します。
〇単一症候性夜尿症と非単一症候性夜尿症
この分類は夜尿(おねしょ)以外のおしっこの症状があるものとないものに分ける分類です。
夜尿(おねしょ)以外の症状がないものを単一症候性夜尿症、反対に昼間の尿失禁(おもらし)や尿意切迫感(おしっこががまんできない)などのほかの症状がある場合を非単一症候性夜尿症としています。
それぞれの割合は単一症候性夜尿症が75%、非単一症候性夜尿症が25%となっています。
非単一症候性夜尿症のほうは、おしっこの症状の原因がほかにあることも多いので、まずは原因に対する治療をしておしっこの症状をよくすることを目指します。
〇一次性夜尿症と二次性夜尿症
続いてこの分類は、一度でも夜尿(おねしょ)が良くなったことがあるかどうかで夜尿症をわけます。
生まれてから6カ月以上のあいだ、一度も夜尿(おねしょ)がよくなったことがない場合は一次性に分類されます。
これに対して二次性は夜尿(おねしょ)がない期間が半年以上あり、ふたたび症状が出てきた場合を指します。
一次性のひとは生まれてからずっとおねしょが続いてるんですね。
つらいだろうな・・・。
そうなんです、親御さんも悩んでしまいそうですね。
割合は一次性が80%、二次性が20%です。
二次性の場合は原因に精神的なストレスが関わっているのではないかといわれていますが、はっきりとした原因はわかっていません。
また、二次性ではそれ以外の基礎疾患が原因になっている場合もあるので、詳しく調べたり治療を行う必要がでてきます。
・夜尿症の原因と基礎疾患との関係性
夜尿症にはおおきく3つの原因があります。
その3つとは、夜間多尿、排尿筋過活動、睡眠覚醒障害です。
それぞれについて解説していきます。
〇夜間多尿
夜尿症となるこどもの多くは、夜の間の尿量が多いことが原因となっています。
これは利尿作用のあるホルモンの異常や、
単純に水分や塩分の取りすぎなどが関わっているとする報告もあります。
単純におしっこの量が多くなることで、ガマンできずに漏らしてしまうということですね。
〇排尿筋過活動
つぎの原因は、膀胱の機能の異常です。
さきほど解説した夜尿症の分類のうち、単一症候性夜尿症(ほかに症状がない)のタイプだと、夜に膀胱が縮む頻度が多いようです。
膀胱が縮もうとするのに対しておしっこをガマンする筋肉がはたらかないとおねしょをしてしまいます。
〇睡眠覚醒障害
これは簡単にいうと睡眠が問題となっているパターンです。
夜尿症の患者は起こしてもなかなかすぐ起きないという報告があります。
特に治りづらいお子さんの場合、いうなれば
‘’眠りは浅いけど、寝起きは悪い“状態のため、
不安定な眠りが膀胱が縮む原因となっている可能性が指摘されています。
また、これら3つの原因とは別に、発達の遅れや遺伝的な要素も原因のひとつなのではないかと言われています。
〇夜尿症を引き起こす基礎疾患
夜尿症のなかには、なにかしらの基礎疾患が原因で引き起こされているものもあります。
以下に、それらの基礎疾患を示します。ひとつひとつの解説は専門的になってしまい長文になりすぎてしまうので割愛させてもらいます。
神経疾患:脳性麻痺、てんかん
耳鼻科疾患:睡眠時無呼吸症候群
内分泌疾患:尿崩症、高カルシウム尿症、糖尿病
脊髄疾患:潜在性二分脊椎症、脊髄髄膜瘤、脊髄腫瘍
精神疾患:神経性多飲症
泌尿器疾患
腎臓:慢性腎不全(低形成腎、異形成腎、水腎症)
尿管:異所性尿管
尿道・膀胱:尿道狭窄、過活動膀胱
・まとめ
いかがでしたでしょうか。おねしょについて少しでもみなさんに理解していただければ幸いです。
それでは今回のまとめです。
・5歳以降におねしょが続く場合を夜尿症という病気とする
・多くは年を重ねていくと自然に治る
・原因はさまざまなので早めの治療もオススメ
それでは。また別の記事も読んでみてください。
うろろでした。
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