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【若い男性がなる癌】精巣腫瘍の特徴、検査について解説

「いつの間にか、片方の玉が大きくなっている・・・。」

「触ると硬さがあるけど、痛みがない!!」

そうした症状がある場合、「精巣腫瘍」という病気かもしれません。

腫瘍?玉の部分に腫瘍ってできるの?まだ20代なのに・・・。

若い男性の中では最も多い癌である精巣腫瘍について今回は解説します。

目次

・精巣腫瘍はどういう病気?

精巣腫瘍とは、いわゆる男性の「金玉」から発生する悪性腫瘍のことです。

多くは10代から30代の若年の男性に発症します。

70代など歳をとってから病気になるかたもいますが、癌のタイプが若い人と比較して異なることが多いです。

症状としては、精巣が大きく硬くなり痛みを感じないことが特徴です。

デリケートな場所であるため、病院にかかるのが遅くなりがちなのが非常に問題です。

・2つの種類

精巣腫瘍は大きくセミノーマ非セミノーマという2つの種類に分けられます。

これらの違いにより、治療方針が異なってくるので、まずはどちらのタイプか診断することが非常に重要になってきます。

ほかにも陰嚢(いんのう)のあたりがふくらむ病気については別の記事で解説していますので読んでみてください。

・検査や治療

検査でまず初めに行うものは超音波検査と触診です。多くの場合はこの時点で精巣腫瘍の診断はつくことがほとんどです。

続いて、転移がないかを調べるためにCT検査など全身の評価を行います。

先ほど書いたようにセミノーマ、非セミノーマの2種類のどちらであるかを診断しなければならないので、まずは精巣の摘出術を予定します。

進行が比較的早いのでだいたいは患者さんが来られたその日や数日以内に手術を行います。

ええ!そんなにすぐ手術しなきゃいけない病気なんだ・・・!

手術後は基本的に転移があれば抗がん剤治療を行っていきます。

効き目が良ければ完治も目指せる癌ではありますが、一部は効果が不十分なケースもあります。

術後の補助療法で放射線や抗がん剤治療を行う場合もあります。

・まとめ

記事の内容はいかがでしたか?

これまで精巣腫瘍について知らなかった人も少し詳しくなれたでしょうか。

自分自身だけでなく、身の回りでこの病気が疑われるひとがいたら、恥ずかしがらずにすぐ泌尿器科へ行くように勧めてください。

ここまで緊急性がある病気とは知りませんでした。恥ずかしがらずに早く病院に行っていればよかった・・・。

転移があると長い期間の抗癌剤治療が必要になりますし、早期発見が重要になる病気です。

今回は若年の男性がなる「精巣腫瘍」について解説しました。

さらに詳しい情報を知りたいかたは各大学の泌尿器科ホームページなども参考になると思います。

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この記事を書いた人

とある都市で働く現役泌尿器科医。一般の方に泌尿器科の病気をわかりやすく伝えるためにブログを開始。

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